 |  | 高齢者のために、よりよい住宅改修 | |  | 浴室のフォーム ~高齢者向けバリアフリーリフォームのポイント |  | ◎ | 入浴のための動作 |  | 入浴には、居室(寝室、居間)等から浴室までの移動 ⇒ 脱衣 ⇒ 脱衣室から洗い場への段差を伴う移動 ⇒ 浴槽に入る ⇒ 湯につかる ⇒ 体を洗う などの動作があり、当然その逆もあります。 これらを少し整理してみると浴室内での動作は、「移動する」、「座る」、「立つ」、「またぐ」など多くの動作の組み合せから成り立っていることがわかります。特に「またぐ」という動作は、高齢者にとって難しい動作です。 浴室のバリアフリーリフォームを進める上では、それぞれの動作が円滑に行えるような、「手すりの設置」、「段差の解消」、「建具や設備の選定」、「空間の確保」等への配慮が求められます。 |  | ◎ | 高齢者が住み続けるための住宅の設計指針 |  | 平成13年8月から施行された「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に基づき、高齢者が居住するための住宅の設計指針が定められました。 これは、加齢等に伴って身体の機能の低下が生じた場合にも、高齢者がそのまま住み続けることができるよう、一般的な住宅の設計上の配慮事項を示したものです。今回のテーマである「浴室」に関しては、主に以下のようなものです。 |  | (1) | :浴室の配置 | 玄関、便所、食事室、脱衣・洗面所、寝室と同一階であること | | | (2) | :出入口の段差 | 20mm以下の単純段差(手すりを設置することで緩和可能)であること | | | (3) | :手すりの設置 | 浴槽出入り、浴室出入り、浴槽内での立ち座り・姿勢保持、洗い場での立ち座りの為のものを設置すること | | | (4) | :浴室の広さ | 短辺内法寸法1.4m以上、かつ、内法面積が2.5㎡以上であること | | | (5) | :浴室の設備等 | 浴槽の高さは入浴に支障が無く、かつ安全性に配慮したものであること。通報装置を設置すること | | | (6) | :温熱環境 | 居室、便所、脱衣室、浴室等間の温度差をできる限り無くすこと |  | しかし、この指針はあくまでも「一般的」な配慮事項です。前号でも、お話ししましたが、高齢者等の心身状況は個々に異なりますし、住宅や家族の状況なども 異なりますから、リフォームの進め方も一人ひとり異なってきます。この指針を満たせばそれで十分であるとか、そのままご自分のケースにあてはまるものでは ありません。 例えば、「浴槽出入りのための手すりの設置」についても、どのような位置に、どうような手すりを設置すれば良いかはケースバイケースです。だからと言って「とりあえず、有れば良い。」ということでは勿論ありません。 では、動作を円滑に行うためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。動作ごとにリフォームのポイントを紹介しましょう。 |  | ◎ | 動作とリフォームのポイント | (1) 脱衣室から洗い場への移動 まず、扉の開閉動作の安定を保つため、扉は、引き戸や折れ戸とし、必要に応じて手すりを設置します。 洗い場との段差が解消できない場合は、段差の昇降動作のための縦手すりが必要となります。 なお、上記の手すり位置は、どちらの場合もドアの開閉方法(折れ戸、引き戸、内開き等)にあわせて検討しなければなりません。 |  | (2) 浴槽に入る 浴槽の出入りの動作は、立ったままの状態で跨いで入る場合と、洗体台に腰掛けて足を上げて跨ぐ場合等があります。 立ったままで跨ぐ場合は、片足立ちの際につかまる手すりが必要となります。 洗体台に腰掛けて足を上げて跨ぐ方法は、立ち座り動作がなくなるので、動作が楽になります。この場合、浴槽の高さと洗体台の高さは、40cm程度に合わせます。 |  | (3) 湯につかる 入浴姿勢が安定しない人には、横手すりが必要となります。 居室に比べ、浴槽内では浮力の助けがあるため、立ち上がりは容易となりますが、それでも立ち上がりが困難な人は、手すりを設置したり、浴槽内にベンチを置く方法があります。 | (4) 身体を洗う 身体を洗うためには、立ち座りの動作が生じないよう、洗体台に腰掛けたまま行うのが良いでしょう。そのために洗面器置き台を設けたり、水栓の位置を調整します。 どうして立ち座り動作が生じるような場合は縦手すりの設置を検討しなければなりません。 |  | 以上、手すりを中心にリフォームのポイントを紹介しました。不自由だった動作が手すりを一本付けるだけで容易かつ安全に行えるようになるかもしれません。一度、ご自身の浴室内での動作をチェックしてみてはいかがでしょうか。 |
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