akiのリフォーム
 高齢者のために、よりよい住宅改修


 廊下・階段のリフォーム ~高齢者向けバリアフリーリフォームのポイント(その4)

高齢者向けバリアフリーリフォームのポイントの第4回目は、「廊下」と「階段」です。
廊下は、寝室、浴室、便所、居間、食堂などの各空間をつないでおり、容易に移動できることは生活をしていく上で重要です。

一方、階段は住宅の中では事故が多い場所の1つです。また、高齢者の耐力の衰えに伴っ
て最初に問題になる場所でもあります。高齢者の生活空間は1階(同一階)にという考え方もありますが、住宅の多層化が進む今日、2階も安全に使いやすくするのは当然の事と言えるでしょう。


転落事故と転倒事故
転落事故や転倒事故は、高齢者にとって大変危険です。階段、廊下はそれらの事故が発生しやすい危険箇所と言えるでしょう。
1. 階段からの転落事故
現在では、ほとんどの人が毎日階段を上り下りしなくてはならないでしょう。ところが、この階段が家庭内での代表的な危険箇所になっています。階段を上り、下りしているときにすべったり、つまずいたりして転げ落ちる「転落事故」が毎年かなりの件数にのぼっています。

そ もそも階段を上り下りするという動作は、平らな床を歩くのに比べると格段に難しく。また、よろけたりして身体のバランスを崩すと、その構造から転 がり落ちてしまうという結果を容易に招いてしまいます。階段をなるべく使わなくてすむような住まい方や設計を心がける必要があります。

  2.  廊下での転倒事故
転倒事故は、人が立って歩いているときに、何らかのはずみでバランスを崩して転ぶ事故を言います。転落事故と比べ、安易に考えがちですが家庭内での転倒事故の件数は、バルコニーなどからの墜落事故と前述の転落事故をあわせたものよりも多いと言われています。

特に身体能力の衰えた高齢者にとって転倒事故は大変危険な事故です。事故そのものによる怪我に加え、怪我が治るまでの間に筋力が衰え、いわゆる「寝たき り」になってしまう例があるからです。 転倒事故や転落事故が命取りにもなるケースもあります。これらの事故を未然に防ぐことへの配慮が必要です。

特に身体能力の衰えた高齢者にとって転倒事故は大変危険な事故です。事故そのものによる怪我に加え、怪我が治るまでの間に筋力が衰え、いわゆる「寝たき り」になってしまう例があるからです。 転倒事故や転落事故が命取りにもなるケースもあります。これらの事故を未然に防ぐことへの配慮が必要です。


高齢者が住み続けるための住宅の設計指針
「廊下」と「階段」に関して、「高齢者が居住するための住宅の設計指針」で定めている内容(推奨レベル)
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/
koureishahou-kokuji1301.htm
を以下に示します。共同住宅の場合には、共用廊下、共用階段がありますが、ここでは一戸建て住宅に係る指針を示します。

1. 廊 下
1. 床の段差
段差の無い構造(5㎜以下の段差が生じるものを含む)であること
  2. 手すり
規定無し(※開放されている箇所には別途転落防止手すりが必要。)
  3. 通路の幅員
有効な幅員が85cm(柱等の箇所にあっては80cm)以上であること

2. 階 段
1. 手すり
両側に、かつ踏面の先端からの高さが70cmから90cmの位置に設けられていること(※開放されている箇所にあっては別途転落防止手すりが必要。)
  2. 勾 配
6/7以下であり、かつ蹴上げの寸法の2倍と踏面の寸法の和が55cm~65cmでであること
  3. 蹴込み
3cm以下であり、かつ蹴込み板が設けられていること
  4. 形状等
回り階段等安全上問題があると考えられる形式でないこと
最上段の通路等への食い込み部分、最下段の通路等への突出部分がないこと段鼻を出さない構造となっていること

3. 共 通
1. 床の仕上げ
滑り、転倒等に対する安全性に配慮したものであること
  2. 照明設備
安全上必要な箇所に設置され、かつ十分な照度を確保できるものであること
  3. その他
各室の間における寒暖差による事故等を未然に防ぐことができるように暖冷房設備等を用いることができる構造のものであること

では、各空間及び階間の移動動作を円滑に行うためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。主な動作ごとにリフォームのポイントを紹介しましょう。


動作とリフォームのポイント

1.  廊下の移動
廊下を安全に移動するためのポイントは、「段差をなくす」「通路幅を広く」「手すりを連続して設ける」「夜間の足元を明るく」などがあげられます。

ま ず第1に段差をなくすことです。「移動空間」である廊下においては、その他の部位以上に配慮が必要です。特にあることがはっきりとわかる大きな段 差よりも段差と認識しないような小さな段差の方がうっかりつまづいてしまいやすいものです。やむを得ず段差が生じる場合には、手すりや手掛かりを設けると とともに、段差の部分が明確になるよう床仕上げの色、テクスチャーを変えたり、ダウンライトや足元灯で位置を知らせる配慮が必要です。

次に「手すりの設置」です。先の指針では、住戸内廊下への手すり設置に関する規定が示されていませんが、決して不要という意味ではありません。廊下に連続して取り付けると、手すりは転倒防止に役立つほか、室間移動に杖を使わなくてすんだりもします。

な お、手すりを設置した場合、廊下が狭くなりますので幅員も考慮しましょう。廊下の幅員は、杖や車椅子使用、あるいは介助者が必要に場合を考えて広 めに確保することが望まれます。また、手すりの設置高さは、75cm程度などの推奨値はありますが、利用する人に実際に歩いてもらい確認した方が良いで しょう。

なお、転倒事故の防止・軽減のため、床材はやわらかくて滑りにくい絨毯仕上げなどが良いでしょう。

  2. 廊下でのドアの開閉
部屋の扉は、引き戸が望ましいです。開き戸の場合、ドアを開けるときに重心の移動が起こり、バランスを崩すおそれがありますので、身体を支えるための縦手 すりを設置すると安全です。また、開き勝手が入室を妨げる向きの場合は、ドアの取り付け位置の変更を検討した方が良いでしょう。
  3.  階段の昇降
階段を安全に昇降するためのポイントは、いくつかありますが、ここでは「手すり」の設置についてご紹介します。

手 すりが用意されていれば、杖を使っている人でも階段を使える場合が多くなります。 まず、階段の手すりは両側に設置すべきです。しかし、幅員の都 合等から片側にしか設置できないときは、降りる際の利き手側を優先します。階段を下りる場合、上段に残った足だけで体重を支えるため、上段に残った足で支 えきれなくなるとバランスを崩し、転落事故につながるからです。

階段のはじめと終わりは転びやすいので、手すりは必ず踊り場まで伸ばすよ うにしましょう。 特に回り階段の部分がある場合は、進行方向を変えながら の昇降となり、直階段の部分に比べよろけたり、踏み外したりしやすくなるため、カーブの内側に縦手すりを付けた方が良いでしょう。

 

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