はじめに
本記事でお伝えする内容は、2026年4月15日現在で得られている情報に基づいたものです。

事態は極めて流動的であり、今後大幅に状況が変わる可能性があることを、あらかじめご理解いただけますようお願い申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

現在、新築のお引渡しをお待ちいただいているお客様、これから家づくりを始められるお客様、そしてすでに当社で家づくりをされ、日々の暮らしを営んでおられるオーナーの皆様へ、大変重要なお知らせがございます。

私共といたしましては、皆様に不要な不安を与えてしまうような発信は極力控え、社内の企業努力と工夫によってこの波を乗り越えたいと考えておりました。家づくりは、人生におけるとても大きな決断です。そこに国際情勢や資材供給の不安といった重荷を重ねることは、決して私共の本意ではありません。

しかしながら、現在の事態はもはや「一部の資材価格が高くなる」という次元を超えつつあり、住宅をつくるための部材の連鎖(サプライチェーン)が、現実に途切れ始めるという深刻な局面に直面しています。

経営を預かる立場として、都合の悪い事実を覆い隠すのではなく、今の現状を正しく皆様と共有し、誠実に向き合うことこそが、皆様の大切な住まいと暮らしを守る第一歩であると判断いたしました。

ナフサショックが起こった背景と最新の状況

現在、中東情勢の緊迫化に伴い、「ナフサショック」と呼ばれる極めて深刻な事態が発生しています。 この危機の発端となっているのは、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖です 。2026年4月12日の段階でも停戦合意には至っておらず、事態は硬直化していると報じられています 。

この影響により、石油化学の基礎原料となる「ナフサ(粗製ガソリン)」の供給が枯渇する危機に瀕しています 。

国内のナフサ在庫は約20日分という極めてタイトな状況に陥っているとされており、安全な迂回ルートでの輸送を余儀なくされることで到着までのリードタイムが2週間延伸し、さらには戦争危険保険料が前月比で3倍以上に爆騰しているなど、悪条件が幾重にも重なっています 。

短期的な解決の見通しは立っておらず、最低でも数ヶ月から半年の膠着状態が続くものと推察されます 。

建材メーカー、住宅会社への影響

では、遠く離れた中東での「ナフサ不足」が、なぜ日本の住宅づくりに直結してしまうのでしょうか。

実は、住宅建築に使用される部材の約7割以上に、このナフサが直接的・間接的に関わっているとされています 。

ナフサはプラスチックなどの樹脂や化学品の原料であり、住宅に不可欠な塩化ビニル管(水道管など)、断熱材(ウレタンフォームなど)、
壁紙(クロス)、接着剤、塗料などを製造するために必要不可欠なものなのです 。

現在、建材メーカー各社からは、30〜50%にも及ぶ異次元の値上げや、一部製品の供給停止が相次いで発表されています 。

例えば、断熱材メーカーでは受注制限や納期調整が拡大しており、塗料やシンナー類に至っては物理的な欠乏が深刻化しつつあります 。
さらに衝撃的だったのは、大手設備メーカーであるTOTOが、原材料調達の不安定化を受け、システムバスやトイレユニットなどの全シリーズで新規受注を停止(見合わせ)する事態が発生したことです 。

▶参考:TOTO 公式HPより

これは、人工大理石浴槽のコーティング材や接着剤に含まれる有機溶剤の調達に支障が生じているためだと発表されています 。

ある試算によれば、標準的な30坪の住宅において、100万円から300万円規模もの原価上昇が見込まれており、
住宅会社を支える原価構造そのものが大きく崩れかねない危機的状況だと言えます 。

今後、住宅会社がお客様に

ご迷惑をかけてしまう可能性がある内容

すでにお住まいを完成させ、日々の生活を営んでおられるオーナー様の中には、「もし今、家の一部が壊れたら直せないのではないか」「メンテナンス費用が跳ね上がるのではないか」と不安を感じていらっしゃる方も多いかと存じます。

特に、TOTOなどの大手メーカーの設備受注停止といったニュースは、オーナー様の安心を揺るがす深刻な事態であると痛感しております 。

①緊急性の高いメンテナンス・修理への優先対応

生活に直結する水回りや配管、雨漏りといった緊急のトラブルに対し、必要な部材を優先的に確保する体制を整えています 。

万が一、特定のメーカー製品が欠品した場合でも、別のルートや代替部材を用いて、
「まずは日常生活に支障がない状態」を最優先で作り上げます 。

②戦略的な部材備蓄による「暮らしのバックアップ」

将来的に供給不足が懸念される断熱材、塗料、塩ビ管などの重要部材について、メーカー各社は可能な限りの先行確保と備蓄に動いています 。

これは新規の建築だけでなく、オーナー様の将来のメンテナンスを支えるための「守りの備蓄」でもあります。

③最新情報の共有

状況が変化した際には、オーナー様へ「今、何ができるのか」を迅速に、かつ透明性を持ってご報告することに、つとめます。

「家を建てて終わり」ではなく、建てた後こそが本当のお付き合いの始まりです。

世界情勢がどれほど不安定になろうとも、皆様が毎日を過ごす家が変わらず「一番安心できる場所」であり続けられるよう、私たちは全力を尽くしてまいります。

もし、お住まいのことで少しでも不安な点や気になることがございましたら、
どうぞお気兼ねなく、ご連絡ください。

私たちは、これからもオーナー様の暮らしの傍らにあり続けます。


▼お問い合わせ先▼

TEL:0766-69-1230

メール:aki@k-aki.com

お問合せフォーム:お問合せ | アキ


最後に
社内でも情報共有に努め、現状を正しく皆様にも共有させていただき、
ご相談を重ねながら、共にこの難局を乗り越えていきたいと切に願っております。

何卒、深いご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。