空き家になって5年経過した実家についてご相談があり現地にお伺いしました。

築年数はわからないそうですが、アズマタチの外観でかなり年数は経っている感じです。

内部の間取りが少し変わっていました。

枠の内は天井が貼られており梁組は見えません。柱は杉で差し物は1尺2寸の松でした。

帯戸もありましたが、普通は広間と座敷境にあるところに違う和室境にありました。

各部屋の床は緩みも少なくしっかりしています。床下を外部から見ると乾いていて風通しもよさそうでした。

床の間の床框は黒柿風のいい感じです。

2階は枠の内を中心に廻りを床が貼ってあり、有効に利用されていたようです。

屋根裏は全体的に煤が掛っていました。ここまで煤が掛っているのは珍しいと思われます。

ご長男のお話ですと今後この空き家をどのようにすればよいかが悩みの種とのこと。

手を掛ければ古材として利用できるのはあるのですがその場合解体しながら生け捕りとなります。

解体費用の面や解体後の固定資産税など悩ましいところがあるので今後検討したいとのこと。

古民家鑑定として正式にさせて頂ければ、「古民家住まいる」のネット掲載で購入希望者を探すことも可能

と伝えました。それらも含めてご相談にのっていきたいと思っています。