富山県古民家再生協会の会員対象に古民家の見学会を実施しました。

今回は、射水市の古民家で築年数ははっきりしませんが80年以上は経過していると思われます。

裏口から入ったのですが蔵が併設されていました。

奥へ行くと屋根裏まで吹き抜けの2間通しの空間がありました。

見学者から感嘆の声が一斉にあがり、その素晴らしさに目をみはるばかりでした。

2間の仕切り部分が特徴的で、帯戸の上部が化粧の手摺状になっています。

その上に大きなケヤキの梁がかかり、上部の構造を受けています。

空き家になっての年数はわかりませんが、各部材が光輝いて見えます。

客間はいくつかありましたが、最も格がある部屋は朱色の壁で仕上げられています。

2間続きの和室ですが、境のランマには絵が描かれていました。

また、襖にも絵が描かれており一品物の襖で、その引手の細工も

素晴らしかったです。

2階の階段を上がると開閉式の扉があり、また、大きいものを上げるために

床板が外れるような仕掛けもありました。

1階の奥には厠がありました。

中に入ると広い空間の奥に小便器と和便が設置されており、その上部には

ランマがはめられています。こだわりがここまでかと驚かされます。

引戸の意匠や天井の作りももよいですね。

今回は会員さんが所有者にお願いして開催できました。これからも機会があれば

県内の古民家について勉強したいと思います。

良い情報があればお寄せ下さい。

今後も古民家を次世代へ繋げるべく活動していきます。